最近のゲーム業界不振について | いま、蒼い小道で。

最近のゲーム業界不振について

何年か前から言われていることですが、
ゲーム業界の市場は低迷状態にあるとされています。

その理由として、「内容の複雑化」「少子化」などなど
様々なものが挙げられていますが、
その要因のひとつとして「ユーザー視点の変化」もあると思います。


かつて家庭用ゲーム機旋風を巻き起こした、
任天堂の「ファミリーコンピューター」が発売された当時は、
まだパソコンも一般家庭に浸透しておらず、
またその機能も現在に比べるとお粗末なものでした。

しかし近年インターネットの普及も追い風となって、
高性能かつ安価なパソコンが大量生産されるようになり、
もはやパソコンは一家に一台とまで言われるほどになりました。

その結果、家のパソコンを使って素人でも手軽に、
しかも本格的なゲーム製作が楽しめるようになったのです。
エンターブレインのRPGツクールを使えば、
プログラミングの知識がなくてもそこそこのゲームは作れます。

このような時代の動きに合わせて起こったのが、
先に挙げた「ユーザー視点の変化」です。


ファミコンの発売されたころ・・・つまり1980年代はまだまだ
ゲームクリエイターという職種は一般的ではなく、
消費者はただ「受け手」としてだけゲームを楽しんでいたと思われます。
つまりほとんどのユーザーは客観的にだけゲームをプレイしていたわけです。

しかし、一般ユーザーとゲームクリエイターの敷居が近づいたことから、
ゲームを見つめる目に、客観性に加えて、主観性も芽生え始めたと予測できます。
要するに、「自分だったらこう作る」とか「この表現は凄いor拙い」
などと考えながらプレイするユーザーが増えたものと思われます。

一言で言えば、ただのユーザーじゃなく、評論家チックになっちゃったわけですね。

だから少しでも手を抜いたような、
あるいはユーザーを考えてないような内容のゲームがでちゃうと、
その欠点はすぐに見破られてネット上で散々に叩かれます。


この問題を解決するには、なによりゲームの品質アップ以外ないと思われます。
ということはゲームクリエイターにもっと頑張れってことですが・・・
最近のゲームは力のこもった印象を受けるものや、
相当な努力の見れるものもあるので、これ以上がんばれというのは酷でしょう。
ゲーム会社自体も業界不振に頭を抱えているはずですから、
この問題は徐々に解決していくものと思われます。

それ以前に最も重要視されるのはやはり「意外性」「新鮮さ」でしょう。
現行で発売されているRPGの多くは、グラフィックの向上はあっても、
ファミコン時代のRPGが築いた基礎から、
抜け出せていないものもまだたくさんあります。

これを何十年もやらされていれば、ユーザーも飽きてしまって当然ですよね。

DS
もちろんこの「意外性」とはハード側にも当てはまります。
その面では、最近、任天堂が工夫を凝らして業績を伸ばしています。
NintendoDSもタッチペンによる操作というのは、ありそうでなかった新鮮さがあり、
いま現在は全国的に品薄状態ですね。
また同社から発売予定のレボリューションも、
片手操作だとかいろいろで工夫がありそうな感じです。
当たるかどうかは、まだ分かりませんけどね。


ともかく、ちょっと挙げただけでもゲーム業界は解決すべき問題が山積しています。
しかし、私はいまのこの状態を次なる発展への
準備段階ではないか、と密かに思ってます。

最近のゲームは内容やアイデアの質とは比例せずに、
映像などのクオリティだけが先走ってる感がありますが、
いつかこの2つが比例するまでに近づいたら。

もう一度ゲームの黄金期がくるのではないかと、私は期待しています。



【雑記】
ちなみに、いま「アルトネリコ」プレイ中です。
まだクリアしてないので適当なことは言えませんけど、
個人的にはかなり面白いと思います。

ar2

最近では久々に、やってておもしろいな~と実感できるゲームです。
あと三日坊主のいつつばさん や、
うらのおもてのcstさん も仰ってるように、
音楽がベリーグッドです(^ω^)