いま、蒼い小道で。 -6ページ目

久々におすすめブツを

今日は久々におすすめのものでも紹介してみます。

【蟲師】
友達に漫画を薦められてツボにはまりました。
現在アニメも放映中で、
メディアミックスには珍しく相当デキがいいのでよければ是非みてみてください。

優しく、静かで、奇妙な雰囲気の漂う作品。
「蟲」と呼ばれる生と死のはざまにある曖昧な存在。
彼らと主人公「ギンコ」を中心に、人間達の生活を描いた上質な「語り」です。

【STRATOS4】
隕石迎撃部隊の士官学校に通う、少女4人を中心に展開する青春SF。
SF要素もそこそこ面白く、青春劇が爽やかでいい感じです。
この作品は大絶賛、というわけでもないのですが、
僕にとって少し特別な意味を持つ作品です。

ネトゲ依存症とバイトの人間関係疲れから、
ほとんど引き篭もりになっていた去年の夏ごろ。
無気力で何もする気が起きず、対人恐怖症に近い状態にもなっていました。
そんな時、ぶらっと近所のTUTAYAへ行って借りたのがこれでした。

この作品に元気付けられてヒッキーが治ったよ!
とかそんな都合のいい話ではございません(笑)
経験者なら分かると思いますが、
うつ病はそんな簡単なもんじゃないです(・ω・`)

でも、今振り返ってみると、序々に回復していく中で
背中を押してくれた一因となってるのは間違いないと思います。
爽やかなOPが印象的で、優しく元気付けられました。

今でもこの作品を見ると、ゾンビのようにベットに
寝転がって観ていたあの頃を思い出します。
締め切った部屋の空気とか、
気分とは裏腹に爽やかすぎる夏の匂いとか、
窓ごしに滲んでくる蝉の鳴き声とか。
いろんなものが、この作品を見ると鮮明に思い出せます。

もうあんな状態にはあんまりなりたくないですけど、
「ああいう時期」があってよかったなぁ、と
今ではそう思います。
あの時期は、おそらく然るべくして訪れたのであって、
おかげで色んな「乗り越えるべきもの」に出会えました。
よじ登るように、這うように、無様だったとしても
なんとか乗り越えて、いまここにいます。

人生の節目であったり、辛い時期、大事な時期に
出会った作品は自分にとってすごく大切なものになります。
世間で評価が高いとか、
そういうことは二の次で、自分だけの宝物。

そうやって人は自分の歩いた道に「財産」を築いてゆくのかもしれませんね。

Keyの名曲は果たして万人向けか?

遅れましたがあけましておめでとうございます。
今年も不定期更新でぼさぼさやっていくので、どうぞよろしくです(^ω^;)

さて、僕はいま実家に帰省中なのですが。
ついさっきまで姉夫婦と姪も遊びにきていました。
いやー赤ちゃんまじでかわいいですね(笑)
純真無垢な寝顔に癒されまくりでした。

それで、癇癪を起こしたときに僕も時々あやしていたんですけど、
抱っこしながら歌を歌ってあげるとすごく落ち着くんですよ。

え?何歌ったのかって?

そりゃあなたKeyの名曲オンパレードですよwww

主に「鳥の詩」、「Light colors」、「青空」、
たまに「Last reglets」や「夏影」の鼻歌なんかも。

自分はこれらの曲に相当癒されてるので、
もしかして、とふと思いつき歌ってみれば
泣き止むどころかそのまま眠ることもしばしばでした。

世間を知らない赤ちゃんに偏見は全く無くて、
ほぼ直感で感じ取っていると思うのですが・・・
ではやはりKeyの曲の良さは万人共通なんでしょうか?
(もちろん好み云々の個人差はありますが)

「夏影」なんかに至ってはそれだけ聴いて感動し、
AIRをプレイするきっかけになったって話もネット上でありましたし、
Keyのゲームはしないけどサントラだけを買うって人もいるらしいです。


「本当の良さ」は二の次で、

いかに一般的であるか?
どれだけメディアに取り上げられたか?
俗に言う「流行」であるか?

これらの前提条件の上でしか、名作の一般認知がされ難いこのご時世。
資本主義社会の悲運な宿命とも言えそうだけど、
Key作品が生まれたのも資本主義社会あってこそかもしれない。
うーむ。ジレンマ?ちょっと違う気もするが・・・・

名作を振り返る

大学は冬休みに突入――
というわけで、時間がたくさんあるので
「あずまんが大王」を再読してみました。

いや、やっぱりこれ名作だと思います。

キャラの個性がすごい!
絡みもカンペキ!
絵の使い分けがうますぎ!
大阪サイコー!

そして何よりも。ラストが一品です。
当時読んでたときには、
「これどーやって終わるのかなぁ」なんて思っていたのですが。

誇張するでもなく、かといって薄いわけでもなく。
これ以上なく最高のラストだったと、僕は思います。


これが刊行されてた当時は僕は高校生だったわけですが、
その時イヤというほど読んだので
最近はずっと本棚にしまいっぱなしでした。

しかしふと手にとって久々に読んでみればまぁ面白いこと(笑)

やはり名作というものはいつまでも朽ちないものですね。

自分の価値観で最高だと評価できる作品に出会うことは、
人生の一つの目標だと言っても過言ではないと本気でそう思います。

これから先の人生でも大きな感動とか、衝撃とか、
心動かされる名作に数多く出会えることを願いながら、今日はこのへんで(・ω・)ノ

古いゲームって・・・

前の日記でも書いたとおり、ローグギャラクシーを売った金で
「ブレスオブファイアⅤ ドラゴンクォーター」買ってきましたよ。
んでプレイしたわけなんですが・・・

いや、うん。まぁ2年も前のゲームですから覚悟はしてたんですけど。


グラフィックがしょぼい(;´д` )


なんだろなぁ、古いゲームの宿命とでも言いましょうか。
シナリオはなんだか深い感じで、
おもしろそうな雰囲気は漂ってるんですけどねぇ。
戦闘システムも独特で悪くないんだけどなぁ・・・・

結局6時間足らずで積みゲーの仲間入りに・・・w

最近のゲームのグラフィック向上はすごいものがありますから。
もう目が肥えてしまって、
中途半端なCGは受け付けなくなってしまっているw
ファミコンとかのレトロなドット絵とかはむしろOKなんですが。

そんな僕は最近NintendoDSが欲しくなりました。
リンク張ってある「三日坊主」のいつつばさんも
やってるらしい、どうぶつの森がおもろいっぽい。
大学の友達が持ってて、
マリカーとかの対戦もできるから余計欲しくなってしまった。

考えてみれば、もうずいぶんと携帯ゲームなんてやってないですよ。
昔はポケモンとかドラクエモンスターズに死ぬほどハマったのになぁ。
てなわけで久々に携帯ゲームやりたい症候群も
DSが欲しい原因です。

正月かクリスマスのセールで安くなってたら買おうかにゃ(・ω・`)

ちょっと小説風。

 今日は大寒波の影響で大雪になるらしい。
 もう降ってるかな、と思いベランダの戸を開く。
 すると、すでに幾ばくか降られた後のようで、
見慣れた光景は薄い白に覆われていた。
 
 息を呑むほどの静けさに、心奪われそうになる。

 いつもなら騒がしい家の前の道路も、
今だけはその静けさの中に身を潜めている。
 
 煙草の先が赤く灯る。
 煙とともに外気が肺を満たして、体の芯から熱が奪われていく。
 高校の頃、真冬なのに窓全開で、隠れて煙草を呑んだ日を思い出した。
 
 あれから――もう5年。
 
 授業の一時間半はとてつもなく長いのに、
振り返る5年は果てしなく遠くて、切ないほど短い。

 今だけは、受け止めることができそうだ。
 過去の過ちも、喜びも。

 気が付くと、煙草はもう指のすぐ傍まで燃えていた。
 サンダルの底で、それを揉み消す。

 去っていった膨大な時間は、一本の煙草と似ている気がした。